シトルリン化蛋白質とアルツハイマー病


 蛋白質の修飾は情報伝達、遺伝子発現、細胞分化や老化に深く関与しています。

特に、蛋白質中のアルギニン残基がシトルリン残基に変わるシトルリン化反応は

蛋白質が本来持っているの電荷や高次構造に著しい変化をもたらします。

私たちは、ヒトの皮膚角層や毛嚢にシトルリン化蛋白質が多く存在することを明

らかにしました。

また、表皮の角化に重要なケラチンK1やK10、皮膚の水分保湿に重要なフィラグ

リンやトリコヒアリンが高度にシトルリン化していることも見つけました。

興味深いことに、高齢者に多い炎症性角化症のひとつである乾癬では、角層にシ

トルリン化蛋白質がまったく検出されませんでした。

また、アトピー性皮膚炎でも病状の進行程度に応じてシトルリン化蛋白質がなく

なっていることもわかってきました。

これは、ケラチンなどの角層を構成する蛋白質のシトルリン化が正常な皮膚の角

化に重要な役割を果たしていることを強く示唆しています。

不完全なシトルリン化反応は乾癬やアトピー性皮膚炎の発症原因となるかもしれ

ません。


蛋白質シトルリン化反応は、ペプチジルアルギニンデイミナーゼ(PAD)と

いう酵素により触媒されます。

ヒトでは5種類の異なるアイソフォーム(PAD1, PAD2, PAD3, PAD4/5,PAD6)が

存在し、酵素の活性化に高濃度のカルシウムイオンを必要とします。


 ラットの表皮では、PAD1, PAD2, PAD3,PAD4が発現していることを突きとめま

した。

同じ活性をもつ4種類の酵素がどうして表皮で発現しているのか、その生理学的

意義については未だ明らかではありません。

本研究では、皮膚におけるシトルリン化蛋白質の生成やPADの活性化機構、

ヒト皮膚疾患との因果関係、老化との関係を明らかにしようとしています。

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有害活性酸素"退治"シトルリン大量に含有「南アの野生スイカ   (2003/11/17)


医薬品などに応用期待
『野生のスイカに高濃度のシトルリン含有』

灼熱の太陽が照りつける南アフリカ・カラハリ砂漠で青々と実をつける野生スイカに、生物体内で有害な働きをする活性酸素を消す物質が大量に含まれているこ とを奈良先端化学技術大学院大学の横田明穂教授、明石欣也博士らの研究グループが突き止めた。

アミノ酸の一種、シトルリンで、活性酸素により、遺伝子本体 のDNAが傷つくのを効率よく防ぐことが実験で確かめられた。

もともとすべての生物体内で働いているので、副作用が少ないこともわかった。

安全な活性酸素除去剤として、食品、医薬品、化粧品への応用が期待されている。

この成果は二十一日、東京で開かれた公開シンポジウム「植物ハイテク 起業の方向と戦略」で発表された。

横田教授らは野生スイカが強い太陽光線にさらされるという活性酸素が生じやすい過酷な環境で育ち、他の植物が枯れても生き残っていることに着目。

その成分 を調べたところ、シトルリンが大量に含まれていることがわかった。

濃度は一リットルあたり五十三グラムで他の生物に比べて一千倍以上も大量に含まれてい た。

こうしたことから、シトルリンが活性酸素を防いでいると判断。

試験管内で実験を行ったところ、このアミノ酸は、ヒドロキシラジカルという活性酸素を化学反 応で速やかに分解した。

体内で発生した活性酸素がDNAや、生理活性かかわる酵素を傷つける前に、即座に分解してしまうことも判明。

濃度をあげても、体内 の生理作用に悪影響を与えないことも明らかにした。

研究グループは、近く同大学植物系教授らとバイオ・ベンチャー設立し、シトルリンの製品化を進める。

平成15年11月12日(水)産経新聞掲載記事


posted by ジョージ at 11:35 | シトルリン スイカ糖 すいか糖

人間の体の中で非常に重要な働きをするアルギニン、オルニチン、シトルリン

 
アルギニン、オルニチン、シトルリンの働きと相互作用について

成長ホルモンの分泌促進
ダイエット
筋肉増強
肝臓の保護
免疫機能向上
精力強化
脳の健康維持

■アルギニン→オルニチン→シトルリン→

◎アルギニンは大人の場合は非必須アミノ酸ですが、幼児は体内合成速度が
 十分ではないため必須アミノ酸とされます。オルニチン、シトルリンは
 遊離アミノ酸として体内でそれぞれ働きます。

◎身体にとって有害なアンモニアは肝臓に運ばれ、尿素回路(オルニチン
 回路)でアンモニアが尿素に分解されます。
 この回路に「アルギニン」から生成された「オルニチン」が関与し分解の
 過程で「シトルリン」に変わります。

「シトルリン」は「アルギニン」に変わり、「オルニチン」に戻ります。

◎アルギニンは肝臓の尿素回路にオルニチンを供給し、肝臓を保護します。
 
■アルギニン

◎アルギニンはホルモンの分泌をコントロールする脳下垂体が正常に機能する
 ように働きます。

◎アルギニンは脂肪を分解するリパーゼという酵素を活性化する働きが
 あります。
 脂肪を遊離脂肪酸に変えて血中に取り込ませ、エネルギーとして使用しやす
 くして、ダイエットに役立ちます。


■成長ホルモンの合成と分泌を促進

◎アルギニン、オルニチンは成長ホルモンの合成と分泌を促進します。
 成長ホルモンは30歳ぐらいでほぼ分泌されなくなりますが、これらの
 アミノ酸を摂取すると成長ホルモンの分泌が促進されるとされています。
 他の成長ホルモンリリーザーのトリプリファン、フェニルアラニン、
 グルタミン、グリシンと一緒に摂るとより効果的といわれます。

◎成長ホルモンは寝ている間に分泌され若々しい身体を維持し、脂肪を燃焼
 させます。

◎成長ホルモンは筋肉の修復、成長を促すため、筋肉増強のサプリメントと
 してアスリートに人気です。オルニチンは細胞分裂に必須のポリアミンの
 原料になります

■免疫の働きを活性化

◎アルギニンは胸腺を刺激しリンパ球のT細胞、NK細胞の分泌を促進し、
 オルニチンはマクロファージの働きを促進し、ともに免疫の働きを強化
 します。

◎オルニチンは腸管を保護します。

■腎臓、脳、精力

◎シトルリンには血行を良くし、腎臓の働きを促します。

◎シトルリンには脳の血行も良くし、髄液を静脈に戻す働きがあり、脳の
 健康を維持します。

◎シトルリンにはさらにペニスの海綿体を緩め、血流を増やすことで勃起を
 促す効果があります。食べ物ではスイカ、タマネギ、ニンニクなどに含まれ
 ます。
 ただしシトルリンは体内では30分ほどでアルギニンに変換されてしまう
 性質があります。アルギニンも自然のバイアグラという別名があり、
 ペニスの血流を増やすといわれています。

アルギニン/オルニチン/シトルリンの摂取目安

【アルギニン&オルニチン】

◎約2g。

【シトルリン】

◎約2g、スイカで3切れ(600g)程度。

◎筋肉強化のためにはスポーツの前後に、空腹時に。

◎免疫力強化、身体の活力には就寝前に。

◎アルギニンとオルニチンは一緒に摂ると効果的です。

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